日本地理学会2010年秋季学術大会(@名古屋大学)にて,本研究グループの研究集会が開催されます.今回の研究集会は日本地理学会学術大会の公開シンポジウムとして行われますので,会員外の方の参加もお待ちしております。
・テーマ : 「変容する生業社会の人口とライフコース」
開催日時 : 2010年10月3日(日)13:00〜16:30 第3会場
・趣旨 : 人口地理学は統計資料の豊富な近現代日本や現代世界の人口学的な諸問題について多くの成果をあげてきたが、一方で文字資料の存在しない小規模な自給社会の人口やライフコースについてはほとんど知られていない。それらの社会では、女性はいつ頃から出産を開始し、一生に何人の子供を産むのだろうか、また国家への包摂下においてどのように変容するのだろうか?本シンポジウムでは国家の傘の下にない無文字社会や、近年のグローバル政治経済下におけるその変容に焦点をあて、生態学的な地理学と人口地理学の対話をめざす。
・プログラム
<趣旨説明>13:00-13:05
佐藤廉也(九州大)
<座長>吉田国光
13:05-13:25
佐藤廉也(九州大):エチオピア焼畑社会の出生力変化とその要因
13:25-13:45
中澤港(群馬大):ソロモン諸島の農耕社会における高出生力とその変化
13:45-14:05
口蔵幸雄(岐阜大):半島マレーシアの狩猟採集社会における定住の強化に伴う人口と女性のフォレージングの変化
<座長>佐藤廉也
14:05-14:25
高橋眞一(新潟国際大):ラオスの自給的水田農村の出生力低下
14:25-14:45
中川聡史(神戸大):ラオス中部農村からタイへの国際人口移動
14:45-15:05
溝口常俊(名古屋大):ネパール山岳地域住民の外出行動 ─ポーターから海外出稼ぎへ─
<休憩>15:05-15:15
<座長>池口明子
<コメント>15:15-15:45
山内昌和(社会保障・人口問題研究所)
横山智(名古屋大)
<総合討論>15:45-16:30
終了時刻 16:30
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