2008年10月7日火曜日

【研究集会報告】 第4回研究集会

第4回研究集会・シンポジウム「森とヒトの地理学」は盛況の内に終了いたしました.研究グループ代表・横山智(熊本大)からの報告を転載いたします.
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こんにちは、研究グループ代表の横山@熊本大です。

 昨日(10月6日の午前中)の日本地理学会で、研究グループ主催のシンポジウム「森とヒトの地理学」が行なわれました。

 シンポジウムは大盛況でした。各発表では、フロアーからの質問をすべて受けることができないぐらいの意見が飛び交い、予定を1時間オーバーして議論がなされました。
 各発表の対象とする地域や課題設定は異なっていたにも関わらず、シンポジウム全体を通して、共通する課題と研究視点が明らかになったような気がします。そして、今後の私たちの調査研究の方向性が見えてきました。それと同時に、私たちの研究に対する課題(問題)も浮き彫りになりました。これを機に、地理学におけるネイチャー・アンド・ソサエティ研究の議論をさらに進化させていきたいと思います。

 うれしかったのは、シンポジウム終了後に、ある先生と雑談していた時に「地理学会でもこういう内容でシンポジウムができるようになったんだねぇ。これは進歩だよ。」という意見をくださったことです。あと何年か経てば、私たちのような研究は、日本地理学会の一般発表のカテゴリーで「海外研究」という分野でひとくくりされるマイナーな分野から、脱却できるかもしれません・・・。

 お忙しい中、発表の準備をしていただいた発表者のみなさまに感謝いたします。また、討論会で議論のきっかけをつくるような貴重なコメントをしていただいた口藏先生と佐藤仁先生には、改めて御礼申し上げます。そして、円滑にシンポを進行していただいた座長の佐藤廉也先生、野中先生、ありがとうございました。そして、ご参集いただいた皆様にも改めて御礼申し上げます。ありがとうございました。

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取り急ぎ,当日の写真の紹介に代えて,シンポジウムの報告とさせていただきます(写真提供:高崎章裕 熊本大学・院).


趣旨説明:佐藤廉也(九州大学)


発表1:中薹由佳里(東京女子大学・非常勤)
ポーランドの山地集落にみる森林の持続的な利用と拡大家族


発表2:齋藤暖生(東京大学)
山菜・きのこ採りから見た林野の生業複合―日本における林野資源観と資源システム


発表3:吉田圭一郎(横浜国立大学)
ブラジル・パンタナールにおける熱帯湿原の植生と人間活動


発表4:横山智(熊本大学)
消えるラオスの焼畑


発表5:祖田亮次(北海道大学)
マレーシア・サラワク州におけるプランテーションの拡大と先住民社会


発表6:佐藤廉也(九州大学)
変容する森と人のかかわり―エチオピア南西部における森林資源利用・植生・社会の動態



コメント1:佐藤仁(東京大学)


コメント2:口蔵幸雄(岐阜大学)


総合討論1


総合討論2


総合討論3


総合討論4


総合討論5


総合討論6