2009年4月6日月曜日

【研究集会報告】 第5回研究集会

第5回研究集会「魅惑のエコツーリズム-観光は自然を守れるか-」は盛況の内に終了いたしました。研究集会のオーガナイザーである野中健一(立教大),池口明子(横浜国立大)からの報告とお礼,お知らせを転載いたします。
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まず池口からの報告として

 先日の「魅惑のエコツーリズム」研究会では,発表者,コメンテーター,座長をはじめ,会場や懇親会の準備をしていただいた方々,どうも有難うございました。
 会場は40人定員くらいの小さな教室でしたがほぼ満員で,地理学研究者だけではなく,他分野やNGOの方の参加もあり,しっかりと現場感覚に根ざした報告・コメントに感銘を受けました。また,ユーモアあふれる参加者の方々のおかげで,笑いあり,歌あり(!)の,とても楽しい会だったと思います。

フロアーからは,
・エコツーリズムのガイドが生態モニタリングに寄与できるとすると,その場合の
ガイドの条件とは?
・エコツーリズムに生かすことができる「地理的知識」とは何か.
・エコツーリズムが残そうとしている「自然」とは何か.
・研究者としてどのようにエコツーリズムに関わっていくのか.
などの重要な問題提起がありました.

また野中からの報告として

 佐藤先生の理論・実践・提案、浅野先生のツアー設計や評価によるディスカッションの構築、富田先生の主体やプロセスの重視、山下先生の科学と思い、といった方法や研究の進め方の違いが別々なものではなく、分野を超えてエコツーリズム研究への視座を広げ、重層的に考えることができました。フロアの方々からもたくさんの意見をいただくことができ、まさに「人」「地域」「自然」を巡って議論を深めようというときに、時間いっぱいとなってしまいまい残念でした。休憩を取る間もありませんでしたが、熱心にメモをとっておられる方々も目にし、さまざまなことを考えることができたと思います。
 こういう形でみなさんの視点や意見があわさって動きが出てくると、地理学もどんどん発展し、他の分野と積極的に協働していけるものと確信します。この勢いをもって、第二フェーズでは、春秋の学会の時以外にもいろんな場をつくっていきましょう。
 
 最後になりましたが、発表、コメントいただいた先生方ありがとうございました。いろんな準備でご苦労いただいた若者のみなさまありがとうございました。私は前夜祭の乾杯の音頭で「いただきます」といってしまったほど、ラオス直帰でボケておりました。すみません。

 ポスター作成などでご協力いただいているNSメンバーの漫画家・柳原望さんの本業新作「高杉さん家のおべんとう」連載が月刊コミックフラッパー誌5月号より始まりました。「家族の絆を描くハートフルコメディ」をテーマとした今話題の弁当ものですが、柳原さんならではのひと味違うお弁当、主人公は地理学を専攻する特別研究員、舞台も地理学教室です!フィールドワークネタも随所に登場するという、「地理学をお茶の間に」ものです。ぜひ応援しましょう。

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取り急ぎ,当日の写真の紹介に代えて,研究集会の報告とさせていただきます(写真提供:野中健一,池口明子).


発表1:佐藤 哲(長野大学環境ツーリズム学部)
エコツーリズムを通じた環境モニタリングと生態系サービス管理と活用の可能性
-釧路湿原の事例から-



発表1:浅野敏久・朝格吉楽図(広島大学)・光武昌作・西原元基・竹本美紀(広島大学・院)
野鳥保護活動を目的にしたエコツアーの実現可能性
-広島県北部ブッポウソウ見学会の事例-


コメント1:富田涼都(東京大学新領域創成科学研究科)
環境倫理学の立場から


コメント2:山下博由(貝類多様性研究所)
生物地理学・保全活動の立場から


総合討論1


総合討論2


盛会に終わりました



野中先生からお知らせがありました,NSメンバー柳原さんの新連載です

主人公は地理学を専攻する研究者です